登山におけるグローブのレイヤリング考察

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もうグローブでは迷わない

登山において経験を重ねてくると、「いかに安価でオールシーズン楽しめるギアを揃えるか?」という問題にぶち当たる。

理想を言うと、シーズンごとにアイテムを揃えるのが理想なのだが、そう、私たちにはお金には限りがある。

私自身も各シーズンのグローブを揃えたその人のうちのひとりなのだ。

春や秋は気温も変わりやすく、どの手袋を持っていったら良いか?という疑問に対してハイク前夜は悩みに悩むのだ。バックパックの容量にも時間にも限りがある。

そんなことに悩んで無駄な時間を費やし、肝心な登山を寝不足で迎えるなんて、そんなことを想像するだけで憂鬱になる。

私は15年という研究生活の期間で出た結論をここで紹介したいと思う。

ウェア同様グローブもレイヤリングする

皆さんはこんな経験はしたことないだろうか?

  • スマホやカメラの操作をしたいが手袋が分厚すぎて操作出来ず極寒の山中で素手で操作
  • 歩いている途中手が暑くなりグローブを外したが素手では寒いので脱ぐに脱げない
  • 手袋を濡らしてしまい、替えを持っていなかったので冷たい手袋のまま歩いた

私はグローブにおいてもレイヤリングをすることで、手元の温度コントロールが容易に出来、その時の状況で脱着をすることでオールシーズン対応出来、出費を抑え、最低限の重量で予備のグローブまで持っていける方法を確立したのだ。

インナー

こちらは一番肌に触れる部分。薄手のメリノウールのライナーを装着する。最近のライナーはスマホにも対応しており、手袋をしたままカメラやスマホ、靴ひもの結びなおし等細かい操作が出来る。また、安価なので予備のライナーを持っていってもかさばらない。

厳冬期においても、食事中や寝袋の中でも基本装着したまま過ごしてもストレスがないうえ、少々濡れてもポケットに入れておけば体温で乾くのでリカバリーしやすい。

オススメはこれ

ミドルライナー

こちらは保温用として使う少し熱い生地のものを選ぶ。パーテックスシールド等、多少の撥水機能を持ちつつ、滑り止めの加工を施したものを選ぶ。基本風も弱い日ならばインラーライナーと組み合わせれば雪山でも手が凍えることはない。

私の使っているのはこれ

シェル

こちらは風も強く、雨が降りしきる日に活躍する。

ゴアテックス製の防水・防風のカッパみたいな感覚で装着する。

5本指タイプの他に、ミトンタイプもあるので、インナー・ミドルの厚さあとは好みで選ぶと良いだろう。

基本、私は厳冬期の-15℃の風が強い日の森林限界より上でしか使ったことがない。

私はこれを使っている

停滞用のウールの手袋

停滞中や寝袋の中で濡れた手袋を装着するほど嫌なものはない。

こちらは万が一の時も想定して、ぬくぬくのウール100%の手袋を防水バックに入れておくとちょっとした幸せな停滞時間を過ごすことが出来る。(基本厳冬期のみ)

この4つを組み合わせて、行動場所・季節・時間帯・高度・風・雨・雪等の状況に合わせ自由自在に組み合わせる。

インナーのみで歩くこともあれば、

インナー+シェルで秋の初めの稜線を歩く時もあれば、

シェルのみで風の強い夏の稜線を歩くこともできる。

実際ウェアもそうやって温度調整しているのと同様、適材適所で手袋も自由に組み合わせを変えることで、最低限の出費でオールシーズン快適に山を楽しむことが出来るのだ。

これはぜひ騙されたと思って試してみてほしい。