山の装備について(初心者編)

hike

山に登りたいけど、おススメの山はどこ?
とか、
何を揃えたらいいの?


という質問をよく受ける。
おそらく、皆さんもそういう質問を受けたこと、した事あるかたも多いのではないだろうか。

今回は、その中でも装備についての解説をしていこうと思う。

いきなりハードルをあげないこと

山の装備とは上を見だしたらキリが無い。
全てを揃えようと思うと、もちろん出費もかさみ、ぐっとハードルが上がる。せっかく山に挑もうとしている人のテンションを下げてしまう事になる。

(出典:ぱくたそ

アドバイスを求められたあなたが伝えなくてはいけない一番大事なことは、山登りは楽しいということ。こだわりだすと初回から数万円、下手すれば10万円以上が軽く飛んでしまうのが山道具の奥深さであり怖い部分。私の知人にも、最初に高い登山靴を買ったはいいものの、一度履いたきり靴箱の肥やしになってしまった人がたくさんいる。なので、そういうことにならない為にも、なぜそれが必要か?ということ、そして安く道具が揃えることが出来、これからその人を待っている素晴らしい景色やワクワクするような冒険の世界をしっかり伝える必要がある。

(出典:ぱくたそ)

いきなり登山ショップに行く必要はない

「ねぇ、今度山登り始めようと思ってるんだけど、一緒に登山ショップについてきてくれない?ご飯奢るからさ~」

(出典:ぱくたそ

これはよく耳にする会話。だが、私は初心者が登山ショップに行くことほど危険なものはないと思っている。
なぜかというと、登山ショップには魔の誘惑がたくさんあるからである。こういうこと言うと怒られるかもだが、登山ショップの店員からしたら、初心者はカモなのである。
イケメンで山の経験豊富そうな店員さんに勧められたらちょっと予算オーバーでも、「まいっか」ってなっちゃう。私も初心者のふりして登山ショップで接客を受けたことあるが、必要ないスペックの装備まで勧めてくる店員も実際にいた。

そんなイケメン店員にいいようにされては孤高のハイカーである私のような独り身の男子はたまったもんじゃない。ショップに行く前にゆっくりお茶でも飲みながらじっくりとアドバイスしてあげよう。

私が初心者にオススメする、登山に必要な最低限の装備

私の場合、まずどんな山に登りたいのか?を尋ねる。

・絶景のパノラマコースか?
・深く美しい森を散策したいのか?
・ゴツゴツした岩山に行きたいのか?

初心者に日本アルプスのような難易度が高い山はまず無理である。
近場の程よく森も草原もパノラマも楽しめる低山、そして必ず晴天で気候の良い秋か春に行くことを勧める。
それを踏まえて最低限7つ、揃えてもらう。

  • 運動靴(スニーカーでも可)
  • カッパ(ホームセンターで売ってるような安いもの)
  • 軍手
  • リュック
  • タオル
  • 地図

と、いつも答えてる。
細かく理由を解説していこう。

運動靴

これには賛否両論あるかと思うが、私的には初心者の登る山に、ゴツゴツした靴底の厚いトレッキングシューズは必要無いと考えている。
実際に、私が最初に山に登った時は無印良品のスニーカーで登った。
小学生の頃の遠足で山に登った時も、運動靴で登ったし。
最初の登山で大事な事とは、
山を好きになってもらう事。
もちろん、ザレ場では滑るし、不安定な岩場では歩きにくい。が、数万円する登山靴を履いててもザレ場では滑るし岩場では足を捻らないかヒヤヒヤしながら歩く。
いきなり日本アルプスや富士山、雪山に行くわけでも無いわけなので、靴は履き慣れたスニーカーで充分なのである。
しかし、人間というものはどうしても形から入りたがる生き物(笑)
そういうひとには、トレイルランニングシューズをオススメしてあげると良い。
トレイルランニングシューズは、1万円前後と、比較的安価に購入出来、ソールも滑りにくいつくりになっている。
そして、なんといっても軽い事が、足への負担を最小限にしてくれる。

カッパ

山の天気は変わりやすい。
はじめ晴れていても、突然ガスが出てきて雨が降り出すことはよくある事。
山で身体を濡らす事は命に関わる。
晴天でもかならずお守りとして持っていく事をオススメする。
また、カッパは、休憩中寒くなった時にさっと羽織るとあたたかくなるという、防寒や防風の役割も果たすので安くても良いので必ずもっていくようにしよう。

軍手

山では意外と手を使う事が多い。
ロープや鎖を握ったり、木につかまりながら登ることもある。
また、不意に転んだ時に地面に手をついたときに、手を怪我しないように、軍手は必ず持っていくようにしよう。
白地で黄色のイボ付きが最強だが、デザイン的に見劣りする場合があるが、今は白じゃないデザイン的に良いものも出てるのでそこは好みで選ぶといいだろう。

リュック

これは、まぁ当然というか、お弁当や飲み物、カッパをいれる、15リットルくらいのものを選ぶと良いだろう。
軽いものがよいが、これも、消して高いアウトドアメーカーのものでなくても良いと思う。
今持ってるものでも充分だし、無ければ無印良品やGUなどのリュックはコスパも良く、おススメである。

タオル

これは、まあ当たり前のことではあるのでが、汗を拭くためのタオルである。
真夏はもちろんだが、山に登っていると春秋でも冬でも必ず汗を掻く。
たかが汗だがされど汗。
動いている時は気付かないのだが、休憩中の動いていない時に汗は急激に体を冷やす。
山は平地よりも気温も低く、風も強い。
真夏でも、低体温症のリスクがあることを忘れてはならない。
そんな私も以前真夏に登山した際、ゲリラ雷雨に遭遇し停滞を余儀なくされた。汗と雨に濡れた体はぐんぐん冷え、ブルブルと震えが止まらなかった。
幸い、すぐに雨が止み行動を開始できたから良かったが、あと1時間行動が遅かったら・・・緊急の事態になっていたかもしれない。
多少汗で濡れるのは仕方ないが、出来るだけ乾きやすいようにこまめに汗を拭くことも大事である。
タオルはデザイン的にちょっとなぁというオシャレさん向けに、登山ショップではオシャレで機能的なタオルもたくさん販売しているのでいろんなコーディネートを楽しんでみてもいいだろう。

地図

低山だからといって舐めてはいけない。低山でも道迷いの遭難のリスクは全くないとは言えない。自分の現在地くらい地図上で把握出来るように準備をしておこう。

ハイキングMAPには参考のコースタイムや、駐車場、トイレや水場の位置、危険箇所の注意書きも書かれている。山頂でお昼ご飯を食べるためには何時に出発したら良いか?等の行動計画の参考にもなるので必ず持って行きたい。

今はネットや書店などでハイキングコースの地図を簡単に入手できるし、便利な山岳アプリとかもあるので活用すると良いだろう。

(出典:ぱくたそ
人間の体の60%は水分である。
汗で体外に放出された水分はもちろん、補充しなければ熱中症のリスクが高まる。
こまめに水分補給を必ずすること。
私も、実は以前登山中に熱中症になりかけて動けなくなっている人を見かけたことがある。一度熱中症の症状が出てしまうとそれ以降はいくら水分を飲んでもよくなることはない。
必要なのはこまめに喉をうるおす程度の少量の水を飲むことが大事である。
そして、なぜ、お茶やスポーツドリンクじゃなくて「水」なのか。
これは、もし怪我をした時に傷口を洗い流せるよう、また、暑くてたまらない時に、頭からかけれるように、また、カップラーメンや山頂でコーヒーをいれる際にお湯を沸かす時にも使えるからだ。

そして気になるのは、どれくらいの量持っていけばいいか?
これは個人差あるが、カップラーメンとコーヒーも作る予定なら1日の山行で2リットルは持っていきたいところ。
これは、もしも遭難してしまって一晩ビバークすることを余儀なくされてしまった際の保険の意味も含まれている。

経験値と山ギアの数は比例する

基本はざっとこんなもの。

これは一番最初に山に登る人向けの論文なので2回目以降は自分で色々持っていくものをアレンジしていくといいだろう。

何事も経験してみないと本当に自分に必要なものはわからない。
実際体験してみて、水の量にしかり、ギアやウェア、行動食などをバージョンアップしていくのも登山の楽しみのひとつではないだろうか。

次回は研究員の私の日帰り装備を紹介しよう。